煙突の種類

煙突の種類と用途

煙突は種類によってそれぞれ特徴があります。薪ストーブを使用する場所や気候などの条件に応じ適切に組み合わせ煙突プランニングする必要があります。

断熱二重煙突。アウターケーシングとインナーライナーの間に、断熱材が充填されている。
断熱二重煙突 DURATECH

断熱二重煙突

外側の筒(アウターケーシング)と内側の筒(インナーライナー)の間に、断熱材が充填されており、保温性・断熱性に優れた煙突。外気温に左右されないため、排気の温度が下がりにくく、安定したドラフト(上昇気流)が得られます。
シングル煙突に比べ高価ですが、機能性・安全性・メンテナンス性に優れているので、現代の薪ストーブ施工には欠かせません。

中空二重煙突

アウターケーシングとインナーライナーの二重仕立てで、断熱材は入っていない、空気層が確保された状態の煙突です。主に室内で利用し、壁との距離を近づけたい場合に使用します。また、排気の温度が下がりにくいため、安定したドラフトを得られ、煙突が詰まりにくいなどのメリットもあります。

シングル煙突

室内用として一般的に使用される一重の煙突です。放熱製が高く、外気温に左右されやすいため、屋外の設置には向きません。
素材は耐錆性の高いステンレスで、耐熱塗装されています。

煙突部材

煙突を天井や壁から抜く際に断熱・補強の効果を高める部材や留め金具、煙突孔からの雨漏れを防ぐフラッシング、鳥の侵入を防ぐ網など様々な種類があります。
より安全・快適に薪ストーブをお使いいただくための部材です。

排気温度の重要性

薪ストーブから発生した排気ガスに含まれる熱は、煙突を通って排出されます。このとき、外気温の影響を受けやすく放熱性の高いシングル煙突は、上昇するに従い熱が逃げ、排気ガスの温度が低下してしまいます。
良好な上昇気流(ドラフト)を得るには高温を保つことが必須。また、排気ガスの温度が下がると煙突内にススやタールがつきやすく、こまめな煙突掃除が必要になります。
そのため、低コストにこだわらずシングル煙突・二重断熱煙突・中空二重煙突を適正に使い分け、プランニングすることが大切です。

煙突選びのポイント

どれも同じように思われがちな煙突ですが、性能には大きな差があります。知っておきたい煙突選びのポイントを紹介します。

安全性

煙突選びの一番のポイントは安全性と排気性能です。煙突に煤やタールが煙突内に付着すると排気力は低下し、薪ストーブの燃焼効率を悪くするだけでなく不完全燃焼や煙突火災などを引き起こす原因にもなります。安全性の高い煙突は、煙の温度低下を防ぎ汚れにくい性能を持っています。

UL 103 HT

UL 103 HTの規格は煙突の安全を定めたもっとも厳しい規格であり、特に高温に対応できる基準を満たしている製品に対し許可しています。テストは503℃の燃焼排ガス温度で連続運転した場合に、正常な状態であるように設計されています。760℃の排ガス温度で1時間、1149℃において10分間の煙突火災試験を3回行います。その時、煙突外部表面温度が97℃以下であるというものが含まれています。

耐久性

屋外で使われる煙突には耐久性が求められます。ポイントは防さび性と気密性です。さびにくい材質、そして接合部分の密着性が必須条件です。接合部分に隙間があるとそこから水分が入り込み耐久性が下がります。材質と接合部の隙間のチェックがポイントです。

デザイン性

安全性と耐久性が大切なことは言うまでもありません。しかしそれと同様に煙突は美しさが大切です。充実した薪ストーブ生活にぴったりの自分に合った煙突をお選びください。

煙突製品

日本の風土、気候にあわせて研究・改良を重ねたオリジナル規格の製品です。アメリカのDuraVent社で素材から吟味され製造された煙突システムです。

煙突システム(DuraVent社)はこちら

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