薪ストーブシェフの心得

ストーブとキッチンの距離

ストーブとキッチンの距離

薪ストーブは本来、暖をとるのが目的ですから、リビングダイニングに置くのが一般的です。ただ、料理を積極的に楽しむ場合、ストーブとキッチンをできるだけ近くして、間仕切りも少なくし、動線を妨げないようにすると使い勝手がよくなります。余計な間仕切りは暖房効率にも影響しますし、ストーブと壁や家具などとの距離を十分にとることも大切です。

ストーブはいつもきれいに

ストーブはいつもきれいに

いい道具は手入れしながら長持ちさせることが大切です。しかも薪ストーブは、インテリアとして存在感が大きいだけに、美しく保つか否かで室内の印象も変わってきます。プロの料理人も、道具への愛着と感謝をいつも忘れません。料理を楽しんだら、油を拭き取るなどストーブをいつもきれいにしましょう。

ストーブはおき火が基本

ストーブはおき火が基本

ストーブの炉で調理したい!という薪ストーブのビギナーさんにお伝えしているのは、【火加減の基本は「おき火」】ということです。薪から炎が立っている状態は、天板の上で炒め物をするならともかく、他の料理には向きません。5〜6センチくらいのおきがごろごろしている状態を保ちましょう。

また、下からの火力が強いため、鍋底が焦げないよう熾は周りに寄せ、周りからの熱で加熱するようにすると、失敗せずに上手に調理できます。

煮込み料理の際は、天板の場所によって違う温度を利用して、火加減を調節します。
なお、オーブンストーブのように初めから調理のことも考えて設計したストーブと違い、一般的な薪ストーブは、おき火で調理しているとき暖房の機能はそれほど期待できず、真冬に十分暖まっていない室内で料理するのはおすすめしません。

着衣着火に気をつけて

着衣着火に気をつけて

薪ストーブでの料理でもっとも怖いのが、服に火が燃え移る「着衣着火」です。キュプラやレーヨン、アセテート等易燃性の素材は、とくに気をつけてください。綿やウール、化学繊維でも難燃性の素材の服が安心です。調理の度に着替える必要はありませんが、同じ素材でも厚みと重さのあるものを着る、身体にフィットしたデザインのものを着るなど、着衣には気をつけましょう。

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